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美徳を取り戻そう (2013年)

はじめに

  かつての日本は世界に誇る美徳を有し、世界中から尊敬されていました。しかし、現在の日本は様々の問題を抱え、新たな心配や困惑が生じています。原因は一言で言えば戦後の教育にあると思います。ここでの教育とは学校教育だけでなく社会全般の課題ではないかと考えます。日本は戦後内外の多くの影響を受けて混乱が続き多くの貴重な伝統文化迄も影響を受けて来ました。あいさつその為、日常生活の基本的な事柄が忘れ去られ、日本人同士の意思疎通さえ充分とは言えないような場合さえ生じるようになってしまいました。

  人は教育によって初めて立派な人間になって行く訳ですが幼い頃からの正しい積み重ねによって成り立ちます。子供達が青少年になってからこのようなことを教えようと思っても受け入れには大きな抵抗感があるようです。躾の基本を教え込むのは7ツ,8ツ,9ツのように「ツ」のつく年頃迄と言われます。「三つ子の魂百までも」という諺はこの事実と重要性をよく物語っています。

  ところが折角、小さいときに身に着けた挨拶の仕方、作法などが大きくなるにつれていつの間にか少しづつ消えて行ってしまうような気がします。 

日常生活の基本的な事柄を教わる機会か少ない

  戦後の長い間、日常生活の基本的な事柄、すなわち、挨拶の仕方、正しい作法、言葉遣い、家族のあり方、先祖、宗教等に関する教えを受ける機会か少なかったのではないかと思います。従って、私たちは社会に出て、必要に迫られて初めてこれらのことを教育されるようになったかと思います。

美しい言葉、作法、生活習慣などツのつく間に

 これらのことを小さい頃から身につけるよう習慣付ければそれほど難しいことではないと思います。幼稚園や保育園では2~3歳位の子供達が元気な声で毎日挨拶を行なっております。小さい頃からの習慣が付けば何の抵抗も無いのです。そういう習慣が大きくなるにつれていつの間にか消えて無くなってしまいます。是非とも子供たちの周囲の方は心して良い生活習慣の手本を示し、子供達が成長しても消えてなくならないように応援して欲しいと思います。幾つかの事例をあげたいと思います。

挨拶: 挨拶は仲良しになる第一歩、挨拶は先ず自分から先に、朝は元気に「お早うございます。」昼は明るく「今日は」
食事のときは「戴きます。」 食事が終わったら「ご馳走様でした。」食事の際に食器同士をぶっつけあう音や食べるときに音を立てるのは周囲の人に不快感を与えます。
正しい食事のマナーは周囲の人とともに食事を美味しくし、楽しく戴けます。
出かける時の挨拶 「行って参ります。」戻ったときは「只今、帰りました。」
名前を呼ばれたらすぐに手を上げて「はい」と答えましょう。
お世話になったときやお手伝いして頂いたら、「ありがとうございました。」とか「ありがとう。」
履物は脱いだらきちんと揃えておきましょう。
お手伝いをする事を決め、毎日必ずやり続けましょう。

結び

  美しい日本語、正しい作法によって周囲の人を大切にする人は周囲の人からも大切にされ、それは必ずや将来の幸せに繋がるに違いないと思います。2020年には東京オリンピックが開催されます。その際、海外から沢山のお客様が日本を訪れます。日本人の勤勉さ、努力、正直、礼儀正しさ、誠実さ等の美徳を感じて頂けるよう努め、それが今後の日本が世界の中で生きる道ではないかと考えます。

参考資料: (株)登龍館「言葉と作法」野口芳宏著他